出生前診断 クアトロテスト(母体血清マーカー検査)とは
前回、出生前診断の種類、検査可能な時期について記載しました。
今回はクアトロテスト
(母体血清マーカー検査)検査 とは何か
詳しく記載して行きたいと思います。
検査推奨時期
妊娠15週から17週頃までです。
妊娠15週0日から21週6日まで
検査をすることが可能ですが、
クアトロテストの結果を見てから
羊水検査を受ける場合があるため、
17週頃までに受けることが望ましい。
クアトロテスト(母体血清マーカー検査)検査とは
妊娠15週以降におかあさんの
血液を少量採取して、
血液中に含まれるホルモンや
腫瘍マーカー、そしておかあさんの
年齢や人種などの背景因子を加味して、
染色体異常がないかを調べる検査です。
この検査で「染色体異常がある」と
確定出来る検査ではなく、
あくまでも発症している確率を
推定するためのもので、
例えば、1/1000、や、1/60ナド
といった分数で結果が分かります。
検査自体は手軽で、
費用は1~2万円程度で受ける事が出来ます。
母体血清マーカーテストで染色体の
異常がないかを調べれば、
以下3つを発症している確率を
推定することができます。
ダウン症候群(21トリソミー)
エドワーズ症候群(18トリソミー)
開放性神経管奇形(二分脊椎、無脳症)
前述しましたが、クアトロテストの
診断結果は絶対ではありません。
テストの結果で陽性と診断されると
不安になるかもしれませんが、
その後の確定診断でも陽性に
なることは稀です。
また、クアトロテストで
陽性判定が出たとしても、
その後に羊水検査や絨毛検査を受けて
確定診断をするかどうかを
選択する事ができます。
確定検査はより正確な情報を得られますが、
その分、身体へのリスクも大きくなるので、
受けるかどうか、夫婦でよく話し合う
必要があると思います。